先日担当をさせていただいた、徳島県立名西高校の授業。
授業内容は生徒さんたちのニーズを読みきれないところがあり、「もっと別の話をしてあげればよかったなぁ」と少し後悔をしていたりするのですが、その半面で、「これは合格点をあげられるな」と、自分自身に言ってあげられることもありました。
それが、「立ち振る舞い(立ち居振る舞い)」です。
授業が終わったあと、記念撮影がはじまったのですが、メイン講師の青栁さんだけでなく、僕にも「写真を撮ってもらってもいいですか?」と、みんな言ってくれて。慣れていないことだったので恥ずかしながらも、一緒に撮らせていただきました。
で、立ち振る舞いの話。
人前に出て話をする機会が増えたのですが、当初は常にピシッと、編集長という肩書にふさわしく立派に、堂々としなければならないと思っていたのですが、ようやくそれが“間違い”だったことに最近は気づきました。
大切なのは、「距離感」。
そして、「共感」。
「常に」立派に、堂々と、ではなく、「臨機応変に」聞く人に合わせて、適度な距離感を取り、共感をしてもらえる立ち振る舞いが大事。
おそらく名西高校の授業でも、立派に堂々と…なんて雰囲気で話していたら、「写真を撮ってください」とはたぶん言ってもらえなかったと思います。近寄りがたくて。
講演や授業などは、時に一方的な情報発信になりがちですが、やっぱり双方間のコミュニケーションなのです。
高齢者の前で話すときは、高齢者との距離感を。高校生や大学生の前で話すときは、学生たちとの距離感を。相手に合わせて、立ち振る舞いや話し方を変えること。人前で話をするときに忘れてはいけないことです。