自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

ファンを“裏切り”続けた人が、最後は生き残る


賛否ある人ではありますが、私が今、とても注目していて、すごい人だなぁと日々感心させられているのが、キングコングの西野亮廣さん。「革命のファンファーレ」も読ませていただきました。

 

その西野さんが先日ブログで、こんなことを書かれていました。

『えんとつ町のプペル』を分業制で作ることを発表した時も、反対したのはファンだった。
ファンのリクエストに全て応えると、“ファンの想定内の芸人”が誕生するわけで、そんな芸人は3日で死ぬ。

 

今の会社で映像制作の部門を立ち上げたときも、ニッポン手仕事図鑑を立ち上げ、育てている今も、常に「生存戦略」として強く意識をしているのが、まさにこれです(何か便乗しているようですが…)。

 

たとえば、クライアントから映像制作の仕事を依頼されたとき、私は従来の映像制作のやり方を否定し、自分たちのベストなやり方にこだわり続けました。そうしないと経験のない自分たちが生き残れないと考えたからです。

 

当然、クライアントからは「そんなやり方されると、ちょっと不安だし、危なっかしい…」と言われることもあり…。でも結果的には今も、継続的に仕事の依頼をしてもらっています。クライアントを満足させることには徹底的にこだわりますが、仕事のやり方やつくる映像のポリシーは貫き通す。そう、クライアントの期待に応えることと、クライアントの言いなりになることは違うのです。

 

ニッポン手仕事図鑑も同様です。
最初の頃も今も、ファン(=応援してくれている方)から、いろいろな声が届きます。こうしたほうがいいというアドバイスだったり、それは止めたほうがいいという反対意見だったり。もちろん、すべてを拒絶するわけではありませんが、西野さんがおっしゃるように、ファンの想定内の存在になってしまうと、いろいろな意味で生き残っていくことが難しくなる。だからこそ今後も、いい意味でファンを裏切り続けていきたいと思います。

 

最後に、ちょっと苦悩を…。
難しいのは、今のメンバーたちはどうしても、“従来のやり方”、“スタンダード”、“王道”になびいていってしまうということ…。そこにはそこのメリットが多々ありますから。難しい問題です…。


革命のファンファーレ 現代のお金と広告