自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

強い競合相手に勝つ、弱者の企画術

「映像も素人で、自治体の仕事もしたことがなかったボクが、1年で4つの自治体の映像コンペに勝てた理由」みたいな記事を書いたら面白いのに…と言われたので、今年はそんなことを少しまとめて、試験的にKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)でも出してみようかと、ひそかに考えていたりします。電子書籍のことなんてほとんどなにも知りませんが、やってみてわかることはたくさんあるので、何事もチャレンジかな、と。

 

とはいえ、続きは電子書籍で! ともったいぶるほどのものでもないので、自治体の映像コンペに挑むにあたり、自分の中で特に大事にしているポイントをふたつ書いておきます。企画を考えるうえでの参考になれば嬉しいです。

 

では、本題です。
企画を考えるとき、オリエンテーションを受けて(または仕様書などを読んで)、ターゲットは誰かな? その人たちの心に響く企画は何かな? 面白くて、拡散性の高い企画は何かな? と、いきなり核心から考えはじめる人がいます。もちろん、それもダメではありません。でも、私の場合で言うと、競合相手はテレビ局だったり、新聞社だったり、経験豊富な大手代理店だったりと、強敵ばかり。弱者はそれでは勝てません…。

 

では、何を起点に考えればいいのか?

 

ひとつ目は「依頼者の“最大”の課題を知る」です。
依頼者が抱えている問題が何かをひたすら探り、考えます。それは上っ面の課題ではありません。相手が口にしていない課題だったり、長い間根深く残っている課題だったり、場合によっては依頼者すらも気づいていない課題を見つけ出して、その課題を解決するために必要なことを徹底的に考えます。そうすると、企画を考えるためのヒントや、企画の軸みたいなものが見えてきます。これは大事。

 

そしてもうひとつは「競合相手の提案を想像する」です。
自治体のコンペの場合、競合相手がわからないケースがほとんどです。でも、想像力を最大限に働かせて、どんな企画を出してくるかを想像してみる。「あんな強みを持っていたら、こんな企画を出してくるんじゃないか?」「◯◯が流行りだから、こんな提案をするんじゃないか?」「こんな映像が話題になっているから、似たような構成を出してくるんじゃないか」などなど。

 

そして、徹底的に潰すことを考えます。もちろん、なぜそれがダメなのかという説得力のある理由は不可欠。これが見えてきたら、かなり手応えを感じられる企画が見えてきます。

 

ちなみにこれは、あの秋元康さんが以前、「自分が出す企画の50個くらいまでは、他の誰かにも考えられる企画。大切なのは、51個目の企画が出せるか。その企画こそが、新しく大きなものを生み出していく」と語られていましたが、それと同じように、相手の提案を想像するということは、相手が考えない企画を考えるという発想法でもあったりします。

 

まとめます。
漠然と「心に響く企画とは何か?」「話題になって拡散していく企画とは何か?」を考えても、弱者は勝てません。なぜなら強者は、自分たちにはない武器を持っているから。だから、視点を変えて、企画を考えていくしかない。そのために必要なのが、このふたつのポイントだと思っています。私はこのふたつを起点に企画を考えて、強者相手のコンペに勝つことができました。

 

確かに企画書の書き方やプレゼン、付帯提案(=サプライズ)など、いろいろな要素はありますが、でも、いつも基本として大切にしているのはここです。他にもポイントはありますが、その続きは電子書籍で!(出す予定はありませんが…)