私の一番身近にいる経営者は、年齢が5つも年下のナイスガイです。そして、普段から一緒に仕事をしている『ニッポン手仕事図鑑』のメインカメラマンのふたりは、10歳も年下です。
さらに言うと…。
デザインについて誰よりも熱く議論する、もっとも尊敬するプロダクトデザイナーの後輩も、同世代を圧倒する行動力を誇る(最近ちょっとテンパリ気味の)バイヤーの後輩も、よくよく考えてみると、みんな年下であり、後輩でした。歳を取ったということでしょうか…。
自分自身が積極的にコミュニケーションを取り、人生について、仕事について学ばせてもらっているのは、人生経験が豊富な40代、50代の人たち。時間があれば会っていただき、そのたびにいろいろと学ばせてもらっています。
では、その人たちから日々何かを学んでいれば、それだけで十分か?
もちろん、そうではありません。年下の彼らからも学ばせてもらうことは非常に多く、40代、50代の先輩方からの学びとは、まったく“質”が違ったりします。どちらがいいというのは当然なく、どちらからも学びを得ることが、自分の成長には不可欠なんだと最近感じています。
尊敬できる後輩が多ければ多いほど、自分自身も成長できる。なかなか後輩ができない環境であれば、思い切って新しい環境に飛び出してみるもよし。勉強会や交流会などで、年下の人と出会えるチャンスをうかがってみるもよし。経験豊富な先輩でなく、名著と呼ばれる本でもなく、ちょっと違った角度から自分を成長させてくれるのが、後輩や年下の存在です。
そういう後輩や年下との新しい出会いがないのは、自分自身が停滞しているからだと考えるようにしています。消極的になっていないか? 個人的にはとても重要なバロメーターです。
最近、尊敬できる後輩や年下と、出会いましたか?