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文章が苦手な人の克服法

ブログでは適当な感じで文章を書いていますが、これでも一応、映像のキャッチコピーや企画書を書くことが本業です。なので、文章を書くのが苦手だという人に、「書く」ことについて教える機会も少なくありません。

 

文章が苦手な人を見ていてよく思うのは、「黙読のスピードが早い」ということ。
自分が書いた文章をゆっくりと読み返すだけで、スムーズに読めるか、わかりづらい表現はないか、誤字脱字はないかといったチェックの精度が高まります。
文章が苦手だという人は、自分の書いた文章を読み返すとき、意識してゆっくりと読んでみる。これだけで文章の質は上がるので、苦手意識も少しずつなくなっていくはずです。

 

これは他人が書いた文章を読むときも同じです。
ゆっくりと読むことで、文章が上手な人のリズムや表現が身につくからです。「あっ、このリズムで句読点を打つのか」「この表現はわかりやすい」「漢字でなく、ひらがなで書くのか」など、文章がうまくなるヒントがたくさん得られます。そう、だからこそ私は、アンチ速読派です。

 

尊敬する指南役の草場滋さんは、才能がなくても、誰でも完成度の高い文章が書けるとお話されていました。その方法はただひとつ、「推敲に9割の力を注ぐ」。
何度も何度も読み返し、何度も何度も修正を加える。草場さんの文章がとても読みやすいのは、その推敲の賜物だということです。草場さんがどのように推敲をしているのかは、少し前に記事を書きましたので、お時間があったら読んでみてください。


文章が苦手な人は、「ゆっくりと読む」を意識する。それができるようになったら、人に読んでもらう機会を増やす。きっと文章の苦手意識が克服されます。ノルディックスキーの荻原健司さんが以前、「苦手を克服すると、それが自分の一番の武器になる」というようなことをおっしゃっていましたが、もしかすると苦手だった文章が、あなたの一番の武器になるかもしれません。