今日、こんな新聞記事を読みました。
吉野家ホールディングスが7日発表した牛丼店「吉野家」の4月の既存店売上高は前年同月比0.6%減だった。昨年12月の値上げの影響で客数が16%減少した。
このような記事を読むたびに、いつも気を引き締めることがあります。
吉野家の件は新聞記事でここまで言い切っているので、客数が16%減少した理由が「値上げ」である裏付けがあるのだと思います。しかし、自分の身の回りでこのような“要因”が出てきたとき、「本当にそれが理由?」「何か裏付けはあるの?」と問いかけると、まったく根拠がなかったりします。つまり、「たぶん、そうだろう」と思い込んでいるだけ…。
「~だろう」は怖い。先入観や思い込みによって、判断を大きく間違えることがあります。
吉野家の記事を疑っているわけでは決してありませんが、もし吉野家が客数減少の理由を「値上げだろう」と思い込んでいるとしたら…。本当の理由が新たな競合の存在だったり、働き方の変化だったりしたら、次の一手は大きく変わります。当然、その先の結果も大きく変わります。
いい結果であろうと、悪い結果であろうと、その理由を「~だろう」と思い込むのは危険です。理由がわからないなら、わからないことをしっかりと自覚した上で、次の一手を考えるべきです。「~だろう」ではやらない。これはすごく大切だと思っています。
意外なくらいに、根拠のない理由を間違いないと信じ込んでしまい、次の行動や判断をしている人が多い。日々忙しくしている経営者にも、結構多いかも…。
「それは先入観や思い込みではないのか?」
ちょっと立ち止まって考えることが、実は運命を大きく左右するかもしれません。