マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツはこう言っています。
「成功の鍵が何かは知らないが、失敗の鍵は、すべての人を喜ばせようとすることだ」
フレッシュネスバーガーの創業者である栗原幹雄さんは、自著の中でこのように書かれています。
「個性=半分の人に嫌われること。ある人に嫌われるということは、反対に言うと、残りの人には、『ここじゃなければダメ』と言ってもらえる個性になる」
キングジムはポメラを開発した際にこう考えたそうです。
「10人中9人が買わなくても、たった1人が絶対にほしいと思える商品なら勝てる」
これらのことをまとめると、確実に「喜ばない層がいる」ということが、売れる商品やサービスの条件と言えるかもしれません。
万人受けを狙った個性のない商品やサービスは、結局は誰も欲しいと思わないということ。そこに存在しなくても、誰も困らないのです…。
「うちの会社は違う」と自信を持っている企業も多いと思いますが、万人受けを狙っていなかったとしても、絞り込んだターゲット像が鮮明に見えていなければ、それは「万人受けを狙っている」のと同じことです。
例えば、「30代の高所得の男性サラリーマンをターゲットにしています」と話してしまう経営者が普通にいたりします。ターゲットを絞り込めていないのは百歩譲っていいとしても、「必要としない層」「買わない層」は見えているかが重要です。
「絶対に欲しい」と思う人がいる反面で、「絶対に不要」と思う人がいる。その両者の視点を持てるかどうかが、この先を生き抜くための必須スキルかもしれません。